【ソロギター】呼び込みくん「No.4」のメロディ考察(TAB譜・動画有)
こんにちは!ギタライダーです!
私事ですがタッピング系のソロギターを始めました。この手の演奏では左手でベースラインを、右手でメロディラインを奏でます。そのため右手と左手の分離運動は必須!
分離運動の練習用楽曲を探していたところに耳に入ってきたのがスーパーのあの曲!そう、呼び込みくんの「No.4」です!
耳コピしてみるとメロディもベースラインがシンプルで特にソロギター初心者の練習にもってこいな曲でした!がめちゃくちゃ耳に残りますよね、あの曲(笑)。
「No.4」がなんでこんなに耳に残りやすいのか、メロディに着目して考えてみました。分解してみると音の度数に秘密があると判明しました!ではどうぞ!
演奏動画(TAB譜有)
アレンジバージョンはコチラ!(※演奏後に7弦用、6弦用のタブ譜がそれぞれ出てきます。ぜひ弾きながらこの記事を読んでみてください!)
ちなみに左手のベースラインはほとんど同じ動き、右手のメロディラインも単純でタッピングソロギターの練習にもってこいです!
原曲の構成
キーはDメジャー
Dメジャーキーは表記するとD/E/F#/G/A/B/C#。カノンやあいみょんのマリーゴールドで使われているキーになります!
コード進行
コード進行はD→Bm7→G→A。キーはDメジャーなのでⅠ→Ⅵ→Ⅳ→Ⅴになり、いわゆる1645進行というもの。
コードは安定感のある響き、不安定な響き、ちょっぴり不安定な響きを持つ3つのグループに分かれています。これをDメジャーを軸に各グループで分けると
トニック(安定感のあるコード)→Ⅰ(D)、Ⅲ(F#m)、Ⅵ(Bm)
サブドミナント(一時安定)→Ⅱ(Em)、Ⅳ(G)
ドミナント(不安定なコード)→Ⅴ(A)、Ⅶ(C#m)
となります。コード進行に当てはめると
トニック(D)→トニック(Bm)→サブドミナント(G)→ドミナント(A)になる。「No.4」はこの流れを繰り返すコード進行になります。
スタンド・バイ・ミーはじめ、世界中のありとあらゆる楽曲で使われているコード進行です!黄金の循環コードなんて呼ばれてもいますね。実際コードだけで弾いてみるとこんな雰囲気!
明るい未来を感じさせるコード進行ですね!
リズム
ベースラインもメロディラインどちらも4分と8分の単音で構成されています。耳にすっと入ってくるリズムで構成されています。
原曲ではコードチェンジの際、ベースラインが8分に切り替わって経過音が入っています。こじゃれたテクニックが使われているのがニクい!
メロディはC#以外を使っている
使われているメロディはD/E/F#/G/A/Bの6つ。なんであんなに耳に残るメロディ何だろう?気になったのでコードとメロディラインの関係を見てみました。
結果、「6度、7度の音を各小節のメロディの最後に仕込むことで違和感が残りやすいように作っているから」という結論に至りました!
コード進行の「D→Bm→G→A」を「Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ」に置き換えて説明していきますよ~!
Aメロ:D
メロディはA・A~B・A・F#・A(口ずさむと「ぽ・ぽ~ぽ・ぽ・ぽ・ぽ」)
1番最初のAの音は完全5度でコードの響きを安定させる役割。パワーコードで弾くときの高い音ですね!
次に来るのがB。度数で行くと長6度(DからBまでがD→E→F#→G→A→B。6度の場合、半音が1つ含まれていると長音程になるので長6度)。でもなんで長6度なんだろう?響きがよくわかるアルペジオで聴いてみました(D→D6の順で弾いています)
穏やかに風が吹き抜けていくようなイメージがわいてきますね!ちなみにFF8のBreezyなんかはD6コードで始まります。潮風が港町を抜けていく情景が目に浮かぶメロディで素敵!
逸れてしまった…次に行きましょう!
3つ目の音がF#。Dから見て長3度の音にあたります(3度の場合、半音がないと長音程になります。D→E→F#までの間に半音がありません。)。Dコードの構成音に含まれているしよく馴染みます。メロディを明るくする役割ですね!
そう考えるとメロディ的には安定(A)→透明感(B)→安定(A)→明るい(F#)→安定(A)になります。
Ⅰのパートが妙にこじゃれているのは長6度のBが決め手でしょうか?
Bメロ:Bm
メロディはD・D・D・E・F#~D・F#~A・A~(リズム的には「ぽぽぽぽぽ~ぽぽ~ぽぽ~」)
Dの音はBmからみて短3度(B→C#→Dで1音半の距離。半音が含まれているので短3度になります。Aメロの長3度とは逆のパターンですね)。暗い響きを持たせる効果があります。
次にくるのがEの音。Bから見て完全4度で完全5度と似て馴染みの良い音になります。レギュラーチューニングされたギターの2弦と1弦を鳴らした音がBの完全4度の音ですね!
狙いとしては次に来るF#を自然に聴こえさせるための経過音として使っているようです。試しにEの有無バージョンそれぞれのメロディライン作ってみたので聴いてみてください。まずはEの経過音あり
次にEの経過音なし。
E音がないと唐突にメロディが変わった印象を受けます。経過音ひとつないだけで印象の変化が大きいものですね!
3つ目に来るのがF#。Bからみて完全5度の音なので綺麗に安定した響き。
4つ目の音がAです。これはBから見ると短7度(7度は半音が2つ入ると短7度になります。B→C#→D→E→F#→G→Aで半音が2つありますね)。7度の音は目立つ響きを持っています。
メロディの流れを整理すると
暗め(D)→経過音(E)→安定(F#)で伸ばす→暗め(D)→安定(F#)で伸ばす→落ち着かない音(A)
これで次のパートにいくわけで…第2パートがふわっとした感じになるのは7度で終わるからだったんですね~!
Cメロ:G
メロディ自体はBメロとほぼ変わらずでD・D・D・E・F#~(ぽぽぽぽぽ~)を2回繰り返します。
メロディが同じはずなのに響きが違いますね。コードとメロディの度数に着目してみました。度数で見るとGから見てDが完全5度、Eが長6度、F#が長7度(7度の場合、半音がひとつだと長音程扱いで長7度になります。G→A→B→C#→D→E→F#)
メロディが安定した響きを持つ完全5度から目立つ音である長7度まで徐々に動いています。コードに対して不安定になるメロディが奏でられているわけですね!
これが同じメロディでもBメロと違う響きに聴こえる仕組みでした!
Dメロ:A
DメロはE・E・E・D・E・A・G・E・F#・E(ぽぽぽぽぽっぽっぽっぽっぽっぽ)。あまりの「ぽ」の多さにゲシュタルト崩壊起こしてきた…
そんなことはさておいて、Dメロはクライマックス感あふれるドラマティックでグルーヴィーなメロディで締めくくられます!
まずメロディの度数からみましょう!Aコードに対して完全5度のE、完全4度のD、完全8度のA、短7度のG、長6度のF#、完全5度のEに戻るという流れです。これは音の響き的に
安定(E)→安定(D)→安定(E)→安定(A)→浮遊感(G)→テンション感(F#)→安定(E)
というものになります。「不安定なコードが鳴り響く中で、メロディだけが安定していた。のに4度もメロディを突き上げて落ちてくる。」という手法ですね!
Dメロはベースラインにも秘密があって最後の「ぽっぽっぽっぽ」でA→G→F#→Eの順に動いています!これ、メロディラインとシンクロしているんですよ!
しかもメロディの流れにも仕掛け人が隠れていました!そう、Eです!
Dメロの次はAメロのDコードに戻ります。メロディの着地点がEなので自然にDコードへとつながるんですよ!種と仕掛けだらけなDメロでした!
メロディにC#を使った場合の「No.4」
せっかくなので作ってみました!
メロディの音同士の間の距離を変えるとがらりと印象が変わるので…原曲から4度下のEからメロディは始まるようにしました!
どことなく牧歌的な感じがして、最後は不思議な終わり方してますね(笑)
まとめ
呼び込みくんはもともと集客目的で作られた機械。あの独特で妙にひっかかるメロディには人が気になってしまう音使いがたっぷり仕込まれていて、やはり作曲家の作るメロディはしかけがすごいな、と感じました!
今後もギター関連の記事を書いていきますので気になった方はブックマークよろしくお願いします!
ではまた会いましょう!
